性的魅力以外のものでモテようとすると程度の差こそあれこうなりますという話 (嫁推し無修正版)

嫁とボクの自己評価の低さの話になった。

つまり彼女いわく「あなたはいい大学を卒業していい会社に入ったわけで、そんなにイケてなかったはずがない」
「はずがない」というのは彼女がボクのルーキー時代を知らないから。
それに対してボクがそうした属性がボクのイケてなさを担保しているんだな、みたいなことを言ったところ、あなたがそう思うならそうなんでしょと半ば呆れられてさじを投げられてしまった。

そこで今回はそれなりの高属性が担保したボクの非モテ意識について嫁に説明するついでブログネタしてしまうこととした。

ぶっちゃけてしまうと、「種々の望ましい属性にも関わらず女性に対してさっぱりな事実が、それら属性によるアドバンテージを帳消しにしてしまうほどのディスアドバンテージを生身のボクが持っているという自己認識につながる」ということだ。
つまり、「これだけ恵まれた条件が揃ってるボクが女性との関係でうまくいかないってことは、ボクってそういう好条件を無にしてしまうほどの致命的な欠陥があるんだろうな」って自己認識に収束してしまうということ。

これは端から見たら「え、そんなことないだろ?」って言いたくなる話なんだろうけど、ある種のこじらせた人にはそのリアルさを理解していただけると思う。ひょっとしたら「高偏差値あるある」かもしれない。いや、ボクが高偏差値ということではなくって、漱石言うところの「車夫馬丁」的具象化(笑)

これほどの武装をしてもボクは高卒女子にすら対峙できていないという自意識。
むしろ武装の重さがさらにモテないという自意識を強化するというか。「これだけやってきたのに、高卒女子にすら対峙できない」という自意識がボクの自己評価の核心で、努力して重ねた武装がさらにこじらせを進行させるという。

今にして思えば、ボクが自分で勝手に作り上げた「対峙できるべき」という幻想に追い詰められたとも言えるわけで、高卒女子という存在そのものはボクを脅かす何かではないのに、自分の中で「この程度も越えられへん自分」というストーリーが作られてしまっている。
それから「武装をしている」っていう自意識がボクの自然体で向き合えなくなってる状態の象徴だったなと。

当時のボクから見てなんの取り柄もないようなやつでも、それなりのレベルでは女にもてている事実が、いよいよもって自分の属性を台無しにするほどのボクの非モテさを意識させないでいられないというか。でも今更女性との円滑なコミュニケーションなんて無理。この自己認識が内向きな攻撃性を先鋭化して女性への不満(笑)を加速させるというか。

でも、エネルギーはいつだって内向き。いつだって外にに漏れることはない美学。

モテない⇒属性強化⇒モテないのループが強化し続けたボクのモテない意識。
つまり、モテないことに気づくと「属性を強化したらモテるようになるかも」って頑張る。それでもモテないと、むしろ「これだけやってもダメって、俺どんだけモテないんだろ」意識がさらに強化されてしまう。努力が深みにハマる原動力となる「負のスパイラル」

ここまでの話、妻には難しいかも。
ボクにとっては、これが長年抱えてきた自縄自縛の核心やから、どれだけ言葉にして説明しても、外から見たら「なんでそこまで深く考え込むの?」とか「そんなこと気にする必要あるの?」って思われてしまうだろうと。
さらには「今さらそんなこと掘り返してどうする?」って思ってる可能性もあるだろう。「そこに問題を感じる必要がない」ってことが彼女の考えだし、まったく持ってその通りではあるだけどね。

それってボクの深みを理解できてないとか、愛が足りないとかいう話やなくて、単純に「別の世界で生きてきた人」だから、彼女にはには彼女の考え方があるし、ボクがそこまで深掘りすることに驚いてるだけかもしれない。
それでも、彼女がその話を聞いてくれたこと自体が大事。完全に理解されなかったとしてもね。

以上、私は好きにした。君らも好きにしろ。